格闘技のサミングとは？ボクシングで禁止されている理由と罰則について解説！

キックボクシング上達ブログ、運営者のこうきです。

ボクシングのルールの中でも特に重要なものの一つが「サミング」です。

サミングとは、相手の視界を遮るために手のひらを前に出す行為を指します。

この行為が反則とされる理由は、スポーツとしての公正さを保つためであり、また、選手自身の安全を確保するためでもあります。

サミングの反則行為は、選手が故意に相手の視界を遮る行為に対するペナルティとして定義されています。

この行為は選手が戦略的な利点を得ることを目的としていますが、それは公平な競争を損ない、選手の安全性にも影響を及ぼす可能性があるため、厳しく制限されています。

サミングの具体的な行為としては、手のひらを前に出して相手の視界を遮るだけでなく、グローブを使用して相手の顔を押し付けることも含まれます。

これらの行為は選手が相手の動きを制限し、有利な位置を取るために使用されますが、これはルールに明確に反しています。

このような反則行為を防ぐため、ボクシングの試合ではレフェリーが常に選手の行動を監視しています。

サミングが確認された場合、レフェリーは即座に選手に警告を与え、繰り返される場合はポイントの減点や試合の失格といったペナルティが科せられます。

ボクシングは戦略と技術が求められるスポーツですが、それは公正な競争の下で行われるべきです。

サミングのような反則行為は、公平な試合を阻害するだけでなく、選手の安全性を脅かす可能性もあるため、厳しく禁じられているのです。

柔道、キックボクシング、総合格闘技を10年ほど実践してきた経験を基に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

サミングとは

サミングとは、格闘技や総合格闘技（MMA）における反則行為の一つで、選手が自らの手のひらや指を使って相手の視界を意図的に遮る行為を指します。

この行為は、相手の視界を妨害することで攻撃を防ぐか、相手の動きを制限する目的で行われることが多いです。

しかし、サミングは相手の目を傷つけるリスクが高く、選手の安全を確保するために多くの格闘技団体や組織で禁止されています。

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サミングがボクシングで反則の理由

具体的には以下のような理由が挙げられます。

選手の安全を確保するため

サミングにより、選手の目やその他の顔の部位が傷つけられるリスクがあります。

特に目へのダメージは深刻であり、最悪の場合は失明する恐れもあります。そのため、選手の安全を最優先に考えるスポーツとしてサミングは禁止されています。

試合の公正性を保つため

サミングは意図的に相手の視界を遮り、相手の動きや判断を制限することができます。

これは不公正な利益をもたらし、試合の結果に影響を与えるため、公正で正当な競技を保持するために、サミングは許されていません。

スポーツマンシップに反するため

ボクシングは競技性とスポーツマンシップを重視しています。

サミングのような不正な行為は、スポーツマンシップに反する行為であり、これが許容されるとスポーツとしてのボクシングの価値や信頼性が損なわれます。

サミングのペナルティ

具体的なペナルティは以下の通りです。

警告

審判は、初めてサミングを行った選手に対して口頭での警告を行います。この警告は、選手に反則行為をやめるように促すものであり、再び行われる場合はより厳しいペナルティが科せられることを示唆しています。

ポイント減点

サミングが繰り返し行われた場合、または審判がその行為を極めて危険と判断した場合、選手のスコアからポイントが減点されることがあります。

失格

選手が意図的なサミングを行った場合や繰り返し反則を犯す場合、審判は選手を失格にすることもあります。

出場停止・罰金

一部の競技組織では、サミングやその他の反則行為を行った選手に対して、一定期間の出場停止や罰金が課せられることがあります。

サミングが問題になった試合

サミングが問題となった試合をご紹介します。

中井祐樹 vs ジェラルド・ゴルドー

この試合では、ジェラルド・ゴルドーは中井祐樹に対して故意にサミングを行いましたが、レフェリーはこれを見逃しました。

中井祐樹はサミングを受けたにもかかわらず、試合を続行し最終的にはヒールホールドで勝利しました。

しかし、サミングの影響で右目が腫れてしまい、試合後には失明していたことがわかっています。

この事件は、格闘技の試合においてルール違反がどれだけ重大な結果を招く可能性があるか、また、審判が試合の安全性を確保するためにどれだけ重要な役割を果たしているかを示しています。

フィル・デイビス vs ヴァグネル・プラ

この試合では、デイビスの指がプラドの右目に入り、プラドが視界を奪われる事態が発生しました。

プラドの右目の下がカットされ、ドクターはプラドが試合を続行できないと判断しました。

プラド自身は試合続行を強く望んでおり、大声で続行可能をアピールしましたが、レフェリーの判断で無効試合となりました。

この事例は、格闘技において偶発性の反則であっても試合の安全性や公正性を保つためにはどれだけ厳格な対応が必要かを示しています。

ダニエル・ケリー vs 三浦彩佳

この試合では、ダニエル・ケリーが引き込みを繰り返し、バックマウントを取るなど、優勢に進めていました。

三浦彩佳はペース配分の違いからか集中力が落ちてきた様子で、ケリーが三浦を捕獲し、裸絞めを狙うシーンがありました。

この際、ケリーが三浦の顔面に手のひらを押しつけ、サミングに近い行為を一瞬行いました。

これによりレフェリーから注意を受け、ケリーは直ちにその行為を停止しました。

試合はそのまま続行され、三浦は絞めを解いてピンチを脱しましたが、最後はケリーがアゴの上を腕を押さえるような状態が続き終了しました。

ビリー・コリンズ・ジュニア vs ルイス・レスト

この試合は1983年に行われ、後に「The Fight of the Year」とも呼ばれましたが、悲劇的な結果となりました。

ルイス・レストが、自身のグローブを改造し、パディング（衝撃吸収材）を取り除いていたことが試合後に発覚しました。

これによってビリー・コリンズ・ジュニアは重傷を負い、その影響で彼のボクシングキャリアは終わり、数ヶ月後には悲劇的な死を遂げました。

レストと彼のトレーナーは刑事訴訟に直面し、結果的に有罪となりました。

サミングに関するQ＆A

以下は、サミングに関するよくある質問です。 

まとめ

こうき

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当サイト「格闘技のすゝめ」の管理人。格闘技歴10年。会社員をしながら格闘技をしています！
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